スマホと大型ビジョンを連動した参加型ゲームを実施
スマホと大型ビジョンを連動した参加型ゲームを実施
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実験場となった等々力陸上競技場
実験場となった等々力陸上競技場
当日は、川崎フロンターレ対ベガルタ仙台戦が開催された。
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通路脇のビーコンモジュール
通路脇のビーコンモジュール
赤丸内に設置されていた。
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 サンフレッチェ広島がサッカーJ1リーグの優勝を決め、アビスパ福岡がJ1昇格プレーオフを制し、2015年のJリーグ公式戦の全日程が12月6日に終了した。その2週間前の11月22日、2万2511人の観客を集めたスタジアムで、あるITシステムの実証実験が行われた。富士通、富士通研究所、ニフティの3社が開発した競技場サービスの実証実験である。実験場となったのは、J1リーグ公式戦の第2ステージ最終節、川崎フロンターレ対ベガルタ仙台戦が開催された川崎市営等々力陸上競技場。実証実験の狙いや手応え、将来展望について、開発担当者に聞いた。

 今回富士通などが実証実験を行ったのは、スマートフォンを利用した来場者参加型の競技場サービス。スマホの専用アプリケーションを使って、大型LED電光掲示板と連動したゲーム「ふるふるフロンターレGP」や、他会場の試合経過情報などの通知を行った。

 実証実験の内容はこうだ。参加者は、スタジアム入場前に、スマホに専用アプリをインストールする。スタジアムでこのアプリを起動すると、アプリが会場に設置された装置からのBluetooth Smart(Bluetooth Low Energy)のビーコンやスタジアム設置の無線LANシステムの制御フレームを受け取り、スタジアムに来場したことを確認する。ゲームの開始時刻に来場者のスマホアプリのゲーム機能を使って遊べるようにしたり、ハーフタイムに他会場の試合経過情報を配信したりする(関連記事)。