ソーラーフロンティアは11月30日、クウェート西部に5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設することに関し、スペインのエネルギー大手、TSK社と合意したと発表した。2015年12月初旬から、ソーラーフロンティア製CIS化合物型太陽光パネルの出荷を開始する。
TSK社は、2016年6月の運転開始を目指してメガソーラーを建設するとともに、完成後6年間、発電所の運営を担う。
今回の案件は、政府機関であるクウェート科学研究所(KISR)による再生可能エネルギー実証プログラム「Shagaya再生可能エネルギープロジェクト」の一環。同プロジェクトの第一段階では、太陽光発電、集光型太陽熱発電(CSP)、風力発電などの再エネを使用した発電所の性能を検証する。
TSK社は、同プロジェクトで最初に建設される5MWのメガソーラー2件(合計10MW)に加え、50MWの集光型太陽熱発電所も採用された。2件のメガソーラーのうち、1件はソーラーフロンティア製CIS型パネルを設置し、もう1件は結晶シリコン型パネルを設置する。両タイプの性能を比較検証することで、今後の同国における太陽光発電所の開発に生すという。
ソーラーフロンティア・ヨーロッパのマネージング・ダイレクターであるウォルフガング・W・ランゲ氏は、「CIS型パネルは、クウェートの砂漠のような過酷な場所に適している。温度係数に優れているため、高温下における発電性能が高い。TSK社の開発技術によって、CIS型パネルの優位性が証明されることを期待する」とのコメントを公表した。
今回のTSK社とのプロジェクトは、ソーラーフロンティアにとって50番目の出荷国となる。