TBC 2015 プレカンファレンスに登壇した澤氏
TBC 2015 プレカンファレンスに登壇した澤氏
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海外ゲストを囲んで。向って右から順に、TBC提唱者で韓国Seoul National University教授のJu Han Kim氏、澤氏、中国Shanghai Institutes for Biological Sciences教授(東京大学客員教授)のLuonan Chen氏、TBC 2015での基調講演のために来日した米Harvard Medical School, Assistant ProfessorのGriffin M Weber氏
海外ゲストを囲んで。向って右から順に、TBC提唱者で韓国Seoul National University教授のJu Han Kim氏、澤氏、中国Shanghai Institutes for Biological Sciences教授(東京大学客員教授)のLuonan Chen氏、TBC 2015での基調講演のために来日した米Harvard Medical School, Assistant ProfessorのGriffin M Weber氏
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 遺伝子(ゲノム)情報など、バイオ分野で日々生み出されるビッグデータを臨床に活用するためには、どのような情報処理基盤が求められるのか。そんなテーマを掲げた国際学会「TBC(Translational Bioinformatics Conference) 2015」(主催・後援:日本医療情報学会、日本バイオインフォマティクス学会)が2015年11月7日、東京都内で開幕した。これまで韓国や中国で開催されてきた学会で、日本では初開催。会期は11月9日まで。

 日本医療情報学会関東支部会は11月6日、東京都内で「TBC 2015 プレカンファレンス」を開催。同支部会会長でTBC 2015のプログラム委員を務める澤智博氏(帝京大学医学部教授)が、開催概要や見どころを紹介した。

 従来、臨床に活用されてきたデータは、レントゲン画像や心電図といった、医療従事者が視認して診断するタイプが大半だった。これに対し、ゲノム情報など昨今生み出されつつあるデータは確率や指標値などの数値やベクトルで表現され、コンピューターが処理することを前提にしている。