完成したメガソーラー
完成したメガソーラー
(出所:大潟村)
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 秋田県大潟村の村有地で10月21日、出力約1.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の竣工式が開催された。事業主体は、大潟村と民間企業・団体が出資する第3セクター「大潟共生自然エネルギー」となる。同社に「大潟村ソーラーファンド」が事業資金の一部を匿名組合により出資し、残りの事業費を秋田銀行が融資する。

 総事業費は約5億6000万円で、大潟共生自然エネルギーの資本金は9000万円。そのうち4000万円を大潟村、2500万円を村内企業・団体、2500万円を村外企業・団体などが出資した。「大潟ソーラーファンド」は、1口20万円(一人上限50口)で500口、募集総額は1億円となる。目標利回りは2.0%で分配期間は15年間。7月29日~10月30日まで募集した。募集総額には届かなったものの、7~8割には達する見込みという。

 空き地だった約4.6haの村有地に約7400枚の太陽光パネルを設置した。EPC(設計・調達・施工)サービスは沢木組が担当し、太陽光パネルは京セラ製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。

 大潟村は、八郎潟の干拓事業によって生まれ、現在でも水没防止のため、排水機場で膨大な電力によって水を汲みあげている。このため温暖化防止の観点から、再生可能エネルギーの開発に取り組んでおり、今回のメガソーラーの稼働に加え、風力発電とバイオマス事業の計画を進めている。