ベストミックスで決まった2030年の電源構成
ベストミックスで決まった2030年の電源構成
(出所:経済産業省)
[画像のクリックで拡大表示]

 10月22日、太陽光発電協会(JPEA)は、「太陽光発電シンポジウム」を都内で開催した。経済産業省の省エネルギー・新エネルギー部の藤木俊光部長が特別講演として登壇し、「再生可能エネルギーの現状」と題して講演した。

 藤木部長は、「長期エネルギー需給見通しで示した2030年度における電源構成(ベストミックス)では、再生可能エネルギーの比率を22~24%とした。この数字には賛否があるが、相当、努力する必要がある数字だ」とし、達成は簡単ではないとの認識を示した。

 その上で、「水力を除いた再エネは急増したといっても2014年度で3.2%に過ぎない。ベストミックスでの再エネ比率は、2030年には20%を超えて基幹電源になってもらうというメッセージ。22~24%は最低限、責任を持ってほしい数字だ」と、期待を込めた。

 また、太陽光に関しては、「固定価格買取制度(FIT)による普及をブームに終わらせず、FIT後を睨み、いかに自立した電源として育成するかが課題になる。そのためにトータルとしての効率をさらに高めて国民負担を減らすこと、電力システム改革の中で市場取引を通じていかに活用していくか、などが今後の課題になる」と述べた。