太陽光発電システムの導入費用の国際比較(2014年)
太陽光発電システムの導入費用の国際比較(2014年)
(出所:経済産業省)
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国内太陽光発電のシステム費用。買取価格決定では1MW以上の中央値を使った
国内太陽光発電のシステム費用。買取価格決定では1MW以上の中央値を使った
(出所:経産省)
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 経済産業省は10月20日、「再生可能エネルギー導入促進関連制度改革小委員会」の第3回会合を開催し、固定価格買取制度(FIT)見直しのうち、買取価格の決定方式などについて検討した。数年先までの買取価格を決定することや、「入札」を取り入れた価格決定方式に対して、委員の多くが支持を表明した。

 経産省は、買取価格の決定方式に関し、(1)数年先の案件の買取価格をあらかじめ決定する方式、(2)コスト効率的な導入を促す決定方式、の2つの視点で見直し案を提示した。

 風力や地熱、中小水力など、事業化の決定からFIT認定までの期間が相対的に長い電源の開発では、現在、買取価格が決まらないまま、事業化を進めざるを得ないのが現状だ。事務局案では、風力、地熱、水力、バイオマスの場合、買取価格の決定時期を「認定時」とした上で、2~5年程度先までの価格を決定するとのスキームを公表した。

 また、太陽光では、現行のように買取価格を毎年度に決定する方式のままにした場合、将来の見通しを立てるには、「認定時」に価格を決定するのが適当とした。一方で、数年先の買取価格をあらかじめ決定する方式に変更した場合、価格決定の時期は、「認定時」に加え、「運転開始時」に変更しても将来の見通しが立つ、との見解を示した。