「太陽光発電システムの設計と施工」
「太陽光発電システムの設計と施工」
(出所:JPEA)
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 太陽光発電協会(JPEA)は9月25日、「太陽光発電システムの設計と施工」(オーム社、3600円・税別)を4年ぶりに改訂し、第5版として発行した。太陽光発電システムの設計・施工関係者を対象に、現場で必要な知識を重点的に記述した。工務店、設計事務所などの技術者にすぐに役立つ内容を目指したという。

 第4版の発行以降、2012年7月に始まった固定価格買取制度(FIT)により、太陽光発電システムは、住宅用のほか、メガソーラー(大規模太陽光発電所)など非住宅部門への導入が急速に増えた。これに伴い、系統安定化のための技術的な対策、系統連系に関する基準の改正などが行われた。第5版には、これらの最新情報や新技術を盛り込んだ。

 項目は、太陽電池モジュール、パワーコンディショナー(PCS)、関連機器と部品、太陽光発電システムの設計、施工、保守点検と計測、関係法規と手続き、規制改革などから構成される。大規模システムの設計では、日陰の影響を最小化するストリング(パネルの直列回路)の配置方法など、実践的な内容となっている。

 また、「関連設備と部品」の項目には、接続箱や集電箱、分電盤やキュービクルのほか、蓄電池を取り上げた。蓄電池の種類のほか、蓄電システムの設計方法、施工上の注意など、太陽光と併設して余剰電力を貯蔵したり、夜間に放電したりする用途に活用する場合などを想定して、解説している。