電力消費量「見える化」の画面イメージ
電力消費量「見える化」の画面イメージ
(出所:NEC)
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クラウド型HEMSの情報収集装置
クラウド型HEMSの情報収集装置
(出所:NEC)
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 NECは、気象予報から太陽光発電量を予測し、蓄電システムを自動制御するクラウド型HEMS(住宅エネルギー管理システム)を発売すると発表した。住宅メーカーや太陽光発電メーカーなどの事業者向けに11月下旬から出荷を始める。販売目標は3年間で10万台。新製品は今後、電力測定機能を持つ他社製機器にも対応していく予定で、第一弾としてオムロン製住宅向け太陽光発電用計測ユニットとの連携を計画している。

 新製品は、気象予報から翌日の太陽光発電の発電量を予測し、NEC製の小型蓄電システムに充電するタイミングを自動的に制御できる。例えば、翌日の気象予報が曇りの場合、日中の太陽光発電量が少ないと想定されるため、前日の深夜電力を使い充電する。これにより、太陽光発電や安価な深夜電力などのエネルギーを蓄電システムに効率的に貯蔵し、利用できる。経済性の向上も期待できるという。

 また、リビングやキッチンなどブレーカーごとの電力消費量を計測できることに加え、スマートメーターから家全体の正確な電力消費量データを受信できる(Bルート対応)。計測したデータは瞬間値のほか、日別、月別、年別など、さまざまな集計が可能で、グラフなどで可視化(見える化)できるため、省エネ意識の向上につながる。