光トポグラフィ装置「ETG-4100」
光トポグラフィ装置「ETG-4100」
[画像のクリックで拡大表示]
新型プローブ
新型プローブ
[画像のクリックで拡大表示]
新型プローブの装着準備イメージ
新型プローブの装着準備イメージ
[画像のクリックで拡大表示]

 日立メディコは、プローブを軽量化し、臨床研究向け機能を充実させた光トポグラフィ装置の新モデル「ETG-4100」を発売した。価格は標準構成で7580万円。

 光トポグラフィ装置は、脳活動に伴う大脳皮質の血中ヘモグロビン濃度変化を近赤外光で計測し、脳活動をリアルタイムで可視化できる装置。2014年度の診療報酬改定で、「抑うつ症状の鑑別診断補助」として精神科領域でも保険適用になったことで、精神科領域においても光トポグラフィ検査が普及することが期待されている。

 そこで今回、臨床現場での操作性を向上させ、臨床研究をサポートする機能を搭載した。操作性については、被検者の頭部に装着する近赤外光センサーであるプローブを従来モデルと比較して約30%軽量化。装着時に被検者の心理的不安を高めないようにした。

 臨床研究向け機能としては、被検者に与える課題の画像や音声を装置本体に直接取り込み、登場順序や再生時間を自由に設定できるカスタム機能を搭載した。光トポグラフィ検査では、例えば「あ」で始まる単語をいくつも答えてもらうなど、被検者が与えられた課題に取り組む際の血中ヘモグロビン濃度変化を計測する。従来機種では、課題に用いる画像や音声を外部コンピュータ上でプログラミングする必要があり課題設定に手間がかかっていた。

 外観デザインも一新。新たにワイド画面を採用し、ボタン配置も光トポグラフィ検査時の操作手順を考慮したものに変更した。