LGブースの有機ELの展示
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LG Electronicsの有機ELテレビ
LG Electronicsの有機ELテレビ
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 今年の「IFA」(2015年9月4日~9日、ドイツ・ベルリン)も、有機ELパネルの話題は韓国LG Display社の独壇場だ。韓国Samsung Electronics社は「2015 International CES」では少なくとも1台は展示していたが、今回のIFAではまったく展示無し。一方、LG Display社は親会社の韓国LG Electronics社に続いて、日本のパナソニック、中国のSkyworth社に供給を始め、今後、さらに供給先を拡大する方針だ。

 LG Display社は液晶パネル事業でも大手だが、同社の呂相徳氏は「LG Display社が業界でリーダーシップを取るためには、他と同じことをしていてはダメです。液晶では、中国の地方政府が投資の大半を負担して、大規模な液晶工場を誘致しています。そんな液晶の事業に未来があるとは思えません。われわれは、ゲームのルールを変えなければならない。そのためには量的な競争ではなく、質への転換を図らなければならない。だから、有機ELに集中することを決めました」と筆者に語った。つまり有機ELへの大進軍だ。