パナソニック初の有機ELテレビ「CZ950」
パナソニック初の有機ELテレビ「CZ950」
[画像のクリックで拡大表示]

 パナソニックが遂に有機ELテレビの発売に踏み切る。モデルナンバーは「CZ950」。パネルは自社製ではなく、韓国LG Display社製を使う。欧州市場限定の65型の曲面型有機ELテレビだ。

 パナソニックは2014年の「International CES」まで自社開発の印刷式の有機ELを展示、その技術の高さと実用性を高らかにうたっていた。しかし、同年7月に同社とソニーの研究開発機能を統合する形で発足した新会社「JOLED」に人材や技術などのリソースを移管した結果、パナソニック独自のパネルは「IFA」のブースから姿を消した。

 JOLEDは中小型の有機ELパネルの開発に専念し、当面はテレビ用の大型パネルの開発を中止している。パナソニックはその代わりに昨年(2014年)、LG Display社から調達した65型の曲面有機ELディスプレーで作った試作機を公開。韓国LG Electronics社も同じ65型を搭載した商品を自社ブースに展示していたが、パナソニックの画質があまりに良いので、LG Electronics社の技術者が大挙して見学に押し寄せていたのが印象的だった。