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日経ものづくり 2017年7月号

技術者塾 INTERVIEW人気講師に聞く!

3M社のイノベーションの秘密

新村嘉朗 氏(元米3M研究所長、サステナビリティ経営研究所代表)

  • 聞き手:近岡 裕
  • 2017/06/30 00:00
  • 1/3ページ

出典:日経ものづくり、2017年7月号、pp.111-114(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

イノべーションを次々と生み出す米3M社。同社はなぜ、イノベーションを生み出し続け、持続的な成長ができるのか。米国3M研究所長を務めた経歴を持ち、「技術者塾 特別編」の「持続的成長に導く研究開発テーマの見つけ方・育て方」に登壇するサステナビリティ経営研究所代表の新村嘉朗氏に、3M社の持続的イノベーションの秘密を聞いた。

――米3M社はイノベーションが得意な会社として世界的に有名です。イノベーションを次々と生み出す創造的な会社というイメージがあります。

新村氏:実は、3M社は「イノベーションを起こそう」と思ってイノベーションを起こしてきたわけではありません。3M社の場合、取り組んできたことが正しかったのだと思います。

 私は入社して働く中で、3M社の仕事の進め方を自然に身に付けました。もしかすると、世間の人は3M社についてスマートにイノベーションを起こす特殊な企業というイメージを持っているのかもしれません。でも、そんなに格好良いものではありません。実態はカオス的です。もっと泥臭いものであり、格好良く表現すると真の3M社の姿ではなくなってしまいます。

 3M社には、イノベーションの前に企業方針がある。それに則って、社員が頑張って製品やサービスといった商品を開発し、市場に投入する。受け入れられずに消えていくものがある中で、生き残る商品がある。それを世の中の人が「3M社のイノベーション」と呼んでくれているのです。3M社が商品を開発したり市場投入したりした段階で、「これはイノベーションです」と口にするのはおこがましい。気が付いてみると、世の中の人が「イノベーションだ」と評価してくれている商品、それこそがイノベーションなのです。

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