3Dプリンターを製品の製造プロセスで活用するメリットとして、形状の自由度の高さや最初の一品を手に入れるまでの期間の短さなどが挙げられる。しかし、ある程度の数量をまとめて生産したいというニーズも存在する。従来であれば金型を使った成形が選択肢となるが、このようなケースでも3Dプリンターが効果を発揮しそうだ。

 3Dプリンターで型を造形し、樹脂や金属の部品を成形すればよい。今回は、そのベンチマークとなる事例を紹介する。市販される製品ではないが、それと同等の品質の試作品(以下、試作製品)100個を、設計期間も含めて3週間で完成させた事例だ。