「ビッグアナログデータ」の活用を支援する──。米National Instruments(NI)社は、2016年8月に開催したプライベートイベント「NIWeek 2016」(米オースティン)で産業用IoT(Internet of Things)分野を重視する姿勢を鮮明に示した。産業用IoTでは、現実空間で得られるセンサーデータをいかに収集・分析・活用するかがカギを握っている。NI社は、中核事業の計測・制御用コントローラーやソフトウエアを生かし、この分野でプラットフォームビジネスを展開する構えだ。

* NI社は、現実空間で得られるセンサーデータを「ビッグアナログデータ」と呼んでおり、サイバー空間で得られる大量のデジタルデータ(いわゆる「ビッグデータ」)と明確に区別している。