写真は、炭素繊維強化樹脂(CFRP)で出来たスピーカーカバー。熱可塑性樹脂であるポリアミド(PA)6に、20質量%の炭素繊維を混ぜたCFRPで成形した。樹脂成形メーカーである東レプラスチック精工(本社東京)が開発した。密度は鋼の1/6で、アルミニウム合金の1/2*1。強度は、引っ張り強さがアルミ合金と、曲げ強さが鋼と同等である*2。肉厚次第だが、うまく造れば金属製スピーカーカバーに対して5割以上の軽量化を実現することも可能だ。と、ここまでは多くの読者の想定範囲だろう。実は、このスピーカーカバーには軽量化を超える付加価値がある。さて、軽さ以外の魅力とは何だろうか。
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