東芝のいわゆる「不適切会計問題」は、同社の今後の事業に大きな影響を及ぼすことが必至の情勢だ。

 半導体事業、特に東芝が高い競争力を持つNANDフラッシュメモリー事業では、巨額の設備投資と研究開発投資が欠かせない。技術的に優位な状況でも、資金調達が困難になれば、商機を逸したり、戦略の自由度が低くなる可能性が出てくる。同社は、財務基盤に不安要因と不確定要因を抱えながら、現在の激動の半導体業界を渡ることになる。

 今回のテクノ大喜利では、同社の半導体事業の方向性を考える上での視点を洗い出した(表1)。

表1 「再考。東芝半導体の今とこれから」をテーマにしたテクノ大喜利での回答
表1 「再考。東芝半導体の今とこれから」をテーマにしたテクノ大喜利での回答
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