米Apple社は、スマートフォンの新機種「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」を2015年9月25日に発売した。「iPhone 6/6 Plus」のマイナーチェンジ版という位置付けだけに、目に見える変化は乏しい。ただし、振動デバイスや筐体の金属をApple Watchと近づけるなど、次世代への布石を着々と打っている。
米Apple社の「iPhone 6s 」と「iPhone 6s Plus」は、前機種「iPhone 6/6 Plus」と外観はほぼ同じ。6sシリーズがわずかに厚い、筐体裏に「S」マークの刻印が追加された、という程度の違いだ(図1)。一方で、機能面では幾つかの点が強化された(表1)。
日経エレクトロニクスはiPhone 6sを分解し、技術者などの協力を得ながらハードウエアを分析した。その結果、2015年4月にApple社が発売した腕時計型端末「Apple Watch」と同様の部材を採用しつつ、半導体部品の集積化が進んでいるのが分かった。