BMWがM4クーペをベースに、水噴射式エンジン搭載車

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 BMWの高性能スポーツカーなどを開発するドイツBMW M社は、「M4 クーペ」ベースのコンセプトカー「Concept M4 GTS」を発表した。日常生活で使いやすいM4クーペをベースとしているため、サーキットでの走りも楽しめる。

 このクルマでは「ウォーター・インジェクション・システム」を採用。インテークマニホールドの高圧空気中に水を噴射し、気化熱で吸気を冷却する。これにより、燃焼室内の圧縮温度を下げることで、ターボエンジンのノッキングを減らす。同時に、エンジン関連部品の熱応力も減らせる。ターボエンジンの安定性と耐久性が向上し、出力とトルクも改善するという。

 CFRP(炭素繊維強化樹脂)製のフロントスプリッターとリアウイングは手動調整が可能。フロントフードもCFRP製とし、軽量化しつつ低重心化を図った。

Audiの自動運転車「Jack」、運転席まわりのUIに工夫

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 ドイツAudi社は2015年7月、自動運転車の試乗体験会を開いた。試乗会で特に注目されたのが、5ドアセダン「A7」をベースとした自動運転車「Jack」だ。Jackでは、運転席まわりのユーザーインターフェース(UI)を充実した。ステアリングには自動運転とマニュアルの切り替えスイッチを設置。ダッシュボード中央のディスプレーには自動運転専用の画面を表示する。自動運転の状況を音声で説明する機能も装備した。

 Jackの走行モードは、自動運転の開始時期を通知するマニュアル運転、自動運転に切り替え可能な状態のマニュアル運転、自動運転、自動運転の解除予告中の4つ。自動運転モードでは、ステアリング、アクセル、ブレーキを制御し、前方走行車を追い抜く場合、車線変更にも対応する。高速道路での走行向けに開発している。

GMがFlint工場に大型投資、8万2000m2の車体工場を追加

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 米GM社は、米国ミシガン州のFlint工場に8億7700万ドルを投じて8万2000m2の車体工場を追加する。既存の組み立てラインのツールや設備も刷新する。車体工場は、2016年前半に建設を始め、2018年に完成する予定。

 Flint工場への投資は、2011年から今回の投資を含め合計18億ドルになる。最近の例では、6億ドルの投資で2016年に稼働予定の塗装工場を建設している。

 GM社は2015年4月に今後数年で米国内に54億ドルを投資する計画を発表した。投資内容は4月から順次発表されており、今回のFlint工場への投資ですべての内容が明らかになった。投資はミシガン州、インディアナ州、テキサス州、ケンタッキー州、カンザス州の5州に渡り、ミシガン州への投資額が約22億ドルと最も多い。