編集部から

 日本とドイツを中心に、「つながる工場」を取材してきました。IoTなどと聞くと派手な話題に思いますが、実際の事例を見ると、非常に地道な作業の積み重ねであることが分かります。浮かれることなく、愚直に推進する企業がこの分野でも勝ち残るのではないでしょうか。(高野)

おすすめの1冊:生産現場で使える英語

イラストで覚える 生産現場の英語
イラストで覚える 生産現場の英語
著者:松崎久純
発行:ジャパンタイムズ
定価:2000円+税
判版:A5変型判 256ページ
ISBN:978-4-7890-1632-2
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 どう英語を使い、海外工場の従業員とコミュニケーションを取ればいいのか分からない。そんな悩みはないだろうか。本書の著者はメーカー勤務を経て、現在ではグローバル人材の育成を専門に活躍している。その経験を基に、生産現場で必要な英単語や表現をまとめた。

 海外の現場を改善するために従業員にしてほしいことを伝えるには、適切な言葉が必要不可欠だ。しかし、日本で当たり前に使っている言葉でも、英語で言おうとするとなかなか出てこないもの。それが日常的な会話やビジネス用語ではなく、生産現場で使う用語ならば、なおさらなじみが薄い。

 本書には生産手法や生産現場での作業に応じた英語の会話や幾つもの例文が並んでおり、一読すれば表現がパターンとして頭の中に入ってくるようになっている。

 掲載している表現は、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)やQC活動の促し方、「ドアを叩きつけない」や「生産チームを編成する」といった細かなシーンまで含んでいる。

 巻末には索引として現場で使う用語や単語、表現が並べられており、言いたい言葉から自分の伝えたい表現を探すこともできる。(野々村)