前回に引き続き、4代目となったトヨタ自動車の新型「プリウス」の分解研究作業の内容を報告する(図1)。前回はハイブリッドパワートレーンの詳細を取り上げたが、今回はトヨタがプリウスで採用した、新しいクルマづくりの基準「TNGA(Toyota New Global Architecture)」について詳しく見ていく。特徴は、ボディー剛性の大幅な強化や、車両の軽量化・低重心化、サスペンションの刷新など。これらによって乗り心地および運動性能、燃費の向上に努めている。

図1 分解作業が実施された「プリウス」
図1 分解作業が実施された「プリウス」
ひろしま産業振興機構・カーテクノロジー革新センターが実施するベンチマーキング活動の一環として、分解研究の対象となった新型プリウス。分解作業は2016年1月末から2月初旬にかけて、広島県広島市安芸郡の広島国際学院大学・自動車短期大学構内の作業場にて実施された。
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