日本電産の子会社であるフランスNidec Leroy-Somer Holding(日本電産ルロア・ソマーホールディング)社は、フランスPSAグループと電動車両向け駆動用モーターの合弁会社を2018年3~4月に設立する。2017年12月4日開催の取締役会で決議した。日本電産は、電動車両向け駆動用モーターの事業に注力している。大手自動車メーカーとの合弁企業設立という「お墨付き」を得たことで、同事業の成長に弾みが付きそうだ。
日本電産ルロア・ソマーは日本電産が2017年2月に買収したモーターメーカーで、もともとPSAグループに駆動用モーターを納めてきた。既に「5万台以上のPSAグループの自動車に出荷しており、長い信頼関係がある。合弁会社の設立を契機に、この関係をより親密にし、かつ拡大していく」(日本電産 代表取締役会長兼社長の永守重信氏)と語った(図1)。