ドイツBMW社の「MINI」ブランドで初のプラグインハイブリッド車(PHEV)となるのが、新型「クーパー S E クロスオーバー オール4」(クロスオーバーPHEV、図1)である。同社の日本法人が2017年7月に発売した。MINIの個性が好きな人にPHEVがもたらす新たなライフスタイルを提供することを強く意識した。

図1 MINIブランド初のプラグインハイブリッド車「クーパー S E クロスオーバー オール4」
図1 MINIブランド初のプラグインハイブリッド車「クーパー S E クロスオーバー オール4」
手前はビー・エム・ダブリューでMINIディビジョン本部長を務めるFrancois Roca氏。充電1回当たりにモーターだけで走れる距離(EV走行距離)は42.4km(JC08モード)。EV走行時の最高速度は、125km/h。全長4315×全幅1820×全高1595mm。ホイールベースは2670mm。価格は479万円(税込み)。
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 「日本のPHEV市場には二つの方向性がある。(大まかに言うと)国産車では燃費、輸入車では走行性能を訴求している。だが、MINIのPHEVに興味のある人は、ライフスタイルにこだわりを持つ人。MINIは、自身の方向性を決めた」。同車の発表会に登場したビー・エム・ダブリューMINIディビジョン本部長のFrancois Roca氏は、こう強調した。

 同氏が言う自身の方向性とは、MINIのPHEVのあるライフスタイルを提供・訴求していくことだ。同ディビジョン プロダクト・マーケティングマネージャーの生野逸臣氏は、「想定している顧客は、良い物やおしゃれな物をあえて選択する人たち、MINIの個性が好きでMINIのある生活を楽しみたいと思っている人たち」とする。