ドイツBMW社の「MINI」ブランドで初のプラグインハイブリッド車(PHEV)となるのが、新型「クーパー S E クロスオーバー オール4」(クロスオーバーPHEV、図1)である。同社の日本法人が2017年7月に発売した。MINIの個性が好きな人にPHEVがもたらす新たなライフスタイルを提供することを強く意識した。
「日本のPHEV市場には二つの方向性がある。(大まかに言うと)国産車では燃費、輸入車では走行性能を訴求している。だが、MINIのPHEVに興味のある人は、ライフスタイルにこだわりを持つ人。MINIは、自身の方向性を決めた」。同車の発表会に登場したビー・エム・ダブリューMINIディビジョン本部長のFrancois Roca氏は、こう強調した。
同氏が言う自身の方向性とは、MINIのPHEVのあるライフスタイルを提供・訴求していくことだ。同ディビジョン プロダクト・マーケティングマネージャーの生野逸臣氏は、「想定している顧客は、良い物やおしゃれな物をあえて選択する人たち、MINIの個性が好きでMINIのある生活を楽しみたいと思っている人たち」とする。