自動運転車の導入、まずは日本で

日産自動車社長兼CEOのCarlos Ghosn氏
日産自動車社長兼CEOのCarlos Ghosn氏
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 一般道での自動運転を2020年までに実用化することを目指している日産自動車(イベントウオッチ参照)。同社社長兼CEO(最高経営責任者)のCarlos Ghosn氏が「実際に自動運転車を導入する準備ができている国があるとすれば、それは日本だろう」との見方を示した。

 その理由として、日本では公道で自動運転車の試験ができることを挙げた。同社は2015年10月末、一般道を含むルートを目的地まで自動運転で走行する公道試験を開始したと発表している。欧州では公道試験を実施できておらず、「今でもテストする場所を探すのに苦労している」(同氏)という。

 同社は2016年末の第1弾を皮切りに、2018年には高速道路で車線変更を伴う複数車線での自動運転技術を実用化する方針を打ち出している。それに続く形で、2020年には交差点を含む一般道での自動運転を実現したい考えだ。

 2020年に向けて日産が注力しているのは、「まず技術を揃えるということ。信頼できる技術、デバイスが揃い、市街地での自動走行が可能になるのが2020年」(同氏)という。ただし、それだけでは自動運転車を量産できない。Ghosn氏は「量産できるか否かは行政次第になる」と指摘した。