初の100万台突破へ攻勢

富士重工業社長の吉永泰之氏
富士重工業社長の吉永泰之氏
[画像のクリックで拡大表示]

 富士重工業にとって、2016年は攻めの1年になりそうだ。同社は1月18日、2016年の世界販売台数を、2015年実績比で約6%増の103万3000台とする計画を発表した。生産台数も同約8%増の101万4000台を予定。計画を達成できれば、販売・生産とも初めて100万台を突破することになる。

 世界販売の約6割を売る北米市場では、SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の好調が続くと見る。2016年の海外販売台数は同7%増の87万台で、このうち米国で同6%増の61万台を見込む。米国では販売に生産が追いついていない状況が続いているが、継続的に工場の生産能力を高めて対応する方針だ。中国は、同6%増の5万台を販売する計画。国内販売は横ばいの16万2000台を見込む。

 新型車の導入でも攻勢をかける。同社社長の吉永泰之氏は、次期「インプレッサ」を「2016年末に市場投入する」ことを宣言済み。吉永氏は、次期インプレッサから新世代プラットフォーム「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」を採用する計画も明らかにしている。同社は水平対向エンジンの次世代品も開発中。次期インプレッサが“好調スバル”の実力を測る試金石になりそうだ。