オムロングループから独立して2007年に設立されたフリューは、「プリントシール機」の分野でシェア70%を握るという。2015年度通期の営業利益率は15%超と、快進撃を続けている。同社はいかにして独り立ちしたのか。
「プリントシール機」のトップメーカーとして知られるフリューは、もともとオムロンの新規事業としてスタートした。オムロン時代、現・フリュー 代表取締役社長の田坂吉朗氏が主導してプリントシール機事業を始め、最初の製品を1997年に世に送り出した(図1)。その後、2007年にMBOにより独立したが、そのころはプリントシール機の市場は既に縮小傾向にあった。
そこで、独立後は事業の多角化を進め、「総合エンタテインメント企業」を目指した。これが功を奏して、順調に売り上げを伸ばしてきた。2015年度通期の連結売上高は241億6700万円、連結営業利益は36億5100万円と、営業利益率は15%を超える。