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日経Automotive 2017年8月号

メカニズム詳解

平行四辺形リンクで車体を傾ける

第7回:3輪スクーター

  • 浜田基彦=契約記者
  • 2017/07/10 00:00
  • 1/6ページ

出典:日経Automotive、2017年8月号、pp.80-83(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

ヤマハ発動機の3輪スクーター「トリシティ」。2個ある前輪を平行四辺形のリンクで支えることにより、極めて長い動作ストロークを実現した。2輪車に比べて衝撃を吸収しやすい。3輪であるため、タイヤがグリップを失うなどのさまざまな現象が段階的に来る。その分、安全性が高い。

 欧州でヤマハ発動機の3輪スクーター「トリシティ」が売れている(図1)。欧州の3輪スクーター市場は年間2万台前後。ここ数年で急に伸びているが、上乗せ分はほとんどヤマハだ。

図1 ヤマハ発動機の「トリシティ」
前が2輪の3輪スクーターだ。
[画像のクリックで拡大表示]

 他社とヤマハの違いは乗り心地だろう。前輪サスペンションに平行四辺形のリンクを使った「LMW(Leaning Multi Wheel)」を採用したため、前輪のストローク(上下に動く距離)が300mmと長く、路面からの衝撃を抑える。

 トリシティは前が2輪、後ろが1輪の3輪スクーター。2輪車と同じように車体をリーン(内傾)させて曲がる。タイヤが傾くとそれに応じた横力が発生する。操縦感覚は2輪車と同じ。手を離せば倒れる。

 3輪車の中でも前1輪、後ろ2輪の、日本で「オート3輪」と呼ばれるものはステア(操舵)して曲がる。タイヤに滑り角(タイヤが向く方向と進む方向のなす角)を与え、横力を発生させる。手を離しても倒れない。これは4輪車に近い3輪車、トリシティは2輪車に近い3輪車ということになる。

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