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日経Automotive 2017年7月号

メカニズム詳解

減速機を兼ねた送りねじを採用

第6回:電動キャリパー

  • 浜田基彦=契約記者
  • 2017/06/09 00:00
  • 1/6ページ

出典:日経Automotive、2017年7月号、pp.80-84(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

NTNは電動キャリパーを開発した。モーターの回転力を直動力に変える「遊星ローラーねじ」という新機構を組み込んだ。遊星歯車機構に似た構成で、サンギアの代わりに円筒形のサンローラー、プラネタリー(遊星)ギアの代わりに遊星ローラー、リングギアの代わりにリングローラーがある。

 開発したキャリパーはブレーキの電動化という動きに対応したもの(図1)。通常ブレーキに加えて、駐車ブレーキ機能を内蔵した。

図1 NTNが開発したキャリパー
モーターでパッドを押す。(a)上面、(b)斜め上面、(c)背面、(d)側面。
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 電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)などエンジンがない、またはエンジンが頻繁に止まるクルマが増え、負圧サーボが使いにくくなってきた。負圧サーボは負圧をわざわざ作るのでなく、スロットル弁を使う結果“できてしまう”負圧を使えるところに存在価値があった。わざわざポンプを回して負圧を作るのでは、うまみがない。

 このためEVやHEVを中心として、負圧ポンプを使わない、ブレーキの電動化が進んでいる。多くはブレーキペダルの踏み込みをセンサーで検知するとモーターでマスターシリンダーのピストンを押して油圧を発生させるもの。キャリパーは普通のもので、油圧でパッドを押す(図2)。

図2 従来の電動ブレーキ
キャリパーは従来通り油圧式だ。車内にこのユニットを配置する。モーターでピストンを押し出して油圧を生み出す。
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