ソフトウエア開発のプロセス標準として知られるAutomotive SPICE。2015年7月にv3.0が発効し、今後アセスメントがこれまでのV2.5からV3.0に移行する見込みだ。Automotive SPICEの活動やメリット、今後の動向を8月2日に実施するセミナー「Automotive SPICE V3.0、ユーザー事例にみる活用法と今後の方向性」に登壇する日本SPICEネットワーク代表の河野文昭氏に聞いた。

――日本SPICEネットワークとはどういう組織ですか。

河野氏:日本SPICEネットワークは金融やIT、自動車産業などに幅広く適用されているSPICE(Software Process Improvement and Capability dEtermination)の普及啓蒙活動を進める団体だ。個人会員で形成されており、現在176人の規模となっている。そのうち8割程度が自動車産業に関わっており、日本SPICEネットワークでの活動は自動車分野のSPICEであるAutomotive SPICEとも密接に結びついている。

 また、会員のうちAutomotive SPICEのアセッサーの資格を持つものも100人程度と多い。