IoT(Internet of Things)の応用拡大が続いています。2017年秋には人工知能(AI)を搭載したAIスピーカーが製品化ラッシュのときを迎えました。「ホームIoT」や「コネクテッドホーム」と呼ばれる巨大な潜在市場への幕開けとなりそうです。加えて、耳に装着する超小型コンピューター「ヒアラブル端末」の市場が急速に立ち上がりつつあります。かつて、人々のライフスタイルを一変させた「Walkman」に匹敵するインパクトを秘めています。また、現在は一部機器の採用にとどまっている「触覚フィードバック」機能が、スマホからクルマ、白物へと裾野を広げつつあります。このほか革新的なインターフェースとして注目が高まっているのがAR(拡張現実)です。プロジェクションなどで著しい技術進展が見られます。そしてIoTの健全な成長に欠かせないのがセキュリティー技術です。仮想通貨「ビットコイン」で実績を積み上げたブロックチェーンに対する期待が高まっています。

 こうしたIoTイノベーションの最新動向を、日経エレクトロニクスの記事から集めました。いずれの分野でも、各社がしのぎを削って開発を進める先端技術が目白押し。この別冊でハードウエアからソフトウエア、UIからセキュリティーまでのトレンドをお読みいただけます。

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AIスピーカー
日本上陸、APIが家電を支配する

[プロローグ]SFの世界実現の第一歩
本命はホームIoT、AIスピーカーは前座
“IoT機器版Google” が台頭、家電を遠隔制御

ヒアラブル
耳の中にコンピューター

耳に“秘書”が住み込み、同時通訳から決済までこなす
センサーに複数の役割、小型のまま高付加価値に
数gの超小型コンピューター、補聴器の部品が活躍

UI
触覚フィードバック革命

Switchから始まるUI革新、スマホからクルマ、白物へ
高応答性で多彩な触感を、超音波や電気刺激も活用
「Nintendo Switch」分解、汎用品の多用と熱/雑音対策

拡張現実
どこでもAR

プロジェクションARが急進展、家電からクルマ、産業に広がる
双方向で大迫力を演出、動体照射や質感操作も可能に
HUD+車載カメラでAR、安全性向上や新事業の契機に
人の誘導や組み立て、手術もプロジェクターで支援

セキュリティー
ブロックチェーン、IoTの革命児

ブロックチェーンに懸けるトヨタの深謀
認証やデータ共有で実用へ、乱立する方式に目配りも
不動産、農業、データ取引、非金融分野でも広がる活用
特色競う企業向け方式、オープンソースも独自技術も