デバイスの進化はとどまるところをしりません。例えば電池。わずか5分で充電が完了したり、くぎを打っても発火したりしない画期的な電池の開発が急ピッチで進んでいます。EV(電気自動車)やIoT(Internet of Things)にイノベーションを巻き起こそうとしています。LEDにも技術革新が訪れています。ディスプレーを一変させるマイクロLEDです。映像を壁や机に表示したり、目の前の空間に浮かべたりできるようになります。半導体製造技術では次世代技術への前倒しが起こっています。光リソグラフィーからEUV(極端紫外線)リソグラフィーへの移行が約1年早まり、再びムーアの法則に則って微細化が加速しつつあります。パワー半導体の分野では、SiC(シリコンカーバイド)がモビリティー(移動手段)の進化に欠かせない存在になりつつあります。また、人工光合成やマイクロ波製造技術で材料を作る日も遠い未来ではありません。

 こうした新型デバイスの最新動向を、日経エレクトロニクスの記事から集めました。いずれの分野でも、各社がしのぎを削って開発を進める先端技術が目白押し。この別冊で電池から新材料製造技術までお読みいただけます。

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電池
全固体電池と全樹脂電池

「5分でわかる」全固体電池
ゲームチェンジャー登場、EVの死角を解消へ
開発の焦点はセル製作へ、材料は用途ごとに適材適所
電解液でも超急速充電、全固体電池のお株奪う
特許出願でトヨタが他を圧倒、量産対応の技術力にも厚み
Liイオン電池に製造革新、樹脂で電極構造や集電体を実現

LED
マイクロLEDと新紫外LED

マイクロLEDがディスプレー革新、
「モノリシック化」で課題解消
深紫外でLED大競争再び、技術にブレークスルー続々

プロセス
ムーアの法則、EUVで再起動へ

15nmで足踏みの微細化、EUVに救世主の期待
光源の開発にブレークスルー、当面はArF液浸と共存
実用化間近のナノインプリント、2019年にも3D NAND量産

パワー素子
SiC採用の次世代新幹線「N700S」が誕生

電力変換機の小型軽量化が新幹線の進化の歴史
GTOからIGBT、
そしてSiCへパワーデバイスが新幹線を進化させる

材料製造
欲しい材料は「波」で作る

太陽光とマイクロ波で量産、常識を覆す材料製造が続々
人工光合成、2030年前後の稼働を目指す
マイクロ波製造技術、「現代の錬金術」が現実に
“改造細菌” で人工光合成、酢酸を高効率に生産