日本メーカー製のエンジンに

 効率的に除草できることはわかったものの、日本で運用するためには、部分的に変更や改良が必要となる可能性もあった。

 製造元のイタリアの重機メーカーにとって、日本への製品輸出は初めてだった。それほど大きな企業ではないため、日本に拠点はない。その中で、適切な保守・管理を実現することを重視しており、日本にラジコン型草刈機を輸出する条件として、ギガソーラーが部品関連の管理を含めたメンテナンスを担当することが契約の条件に含まれた。

 そのため、地域のO&M事業者などがラジコン型草刈機を入手して独自に運用したいと考えた場合でも、販売しない方針をとる。ギガソーラーが日本で運用する全製品の保守を適切に管理するため、レンタルやリースといった手法で提供するとしている。

 エンジンについては、複数のメーカーの製品が採用されていた。そこで、日本向けについては、日本メーカー製を選定するように求めた。メンテナンス面の利点だけでなく、日本の排ガス関連の規制に対応する必要があったためだった。

 排ガス関連のほか、ラジコン操作に使う無線の許認可にも留意する必要があった。結果的に、イタリアで使われていた周波数帯などのまま、日本で使えることがわかり、この点の改良は必要なかった。