今年1月24日、福島県三春町で「えすぺりソーラー発電所」の設立記念パーティーが開かれた。同発電所は、コミュニティショップ(産地直売店)「えすぺり」の屋根上に40枚の太陽光パネルを設置し、最大で出力9.76kWを低圧送電線に連系する。
発電設備と連系の仕組みは、固定価格買取制度(FIT)で余剰電力を売電する、一般的な住宅太陽光システムだ。だが、ファイナンスは、ここ数年、世界的に成長している先端的な手法である「クラウドファンディング(crowd funding)」を採用し、資金調達した。
記念パーティーでは、「えすぺり」を経営し、太陽光発電所のオーナーにもなった大河原伸・多津子夫妻を囲み、出資者や地域の人たち20数人が集まり、発電所の完成を祝った(図1)。