「睡眠習慣改善『ふわモコ』」 チーム ふわモコ 味香聡氏

 医師、放射線技師、製薬企業、ITのメンバーが集った「チーム ふわもこ」は、睡眠習慣の改善に取り組む。現状でも睡眠日誌による時間の管理、それに基づく睡眠時間の計画といった改善手段はあるが、それを継続実行するための方法がなく「実行段階でほとんどの人が挫折する」(味香氏)と解説した。

チーム ふわモコの味香聡氏
チーム ふわモコの味香聡氏
[画像のクリックで拡大表示]

 そこで、実行をアシストするぬいぐるみ型のデバイス「ふわモコ」を考案した(掲載した写真はプロトタイプ)。睡眠状態を感知するセンサーを内蔵し、抱きかかえて寝たり、枕元に置いたりすることで睡眠ログを取得。そのログに基づき、毎日の適切な睡眠習慣を音声で誘導する。

睡眠習慣改善をアシストするぬいぐるみ型のデバイス「ふわモコ」
睡眠習慣改善をアシストするぬいぐるみ型のデバイス「ふわモコ」
[画像のクリックで拡大表示]

 具体的には「寝るにはまだ早いよ」「そろそろ寝たほうがいいよ」「おはよう、よく眠れた?」といった具合だ。そして本体にタッチしながらコミュニケーションを図る。採取した睡眠データはクラウドに集積し、データから不眠に対するアドバイスを解析。その結果をふわモコを通じて利用者に音声でフィードバックし、睡眠の不調を解消するシステムも考えている。さらに「ふわモコ会」というリアルコミュニティを設け、「仲間同士で励まし合いながらライフスタイルを変えていきたい」(味香氏)とした。