リーズンホワイ

 リーズンホワイが提供するのは、専門医限定ネットワークサービス「Whytlink(ホワイトリンク)」。専門医が自身のキャリアなどを登録してインターネット上でアピールできるほか、専門医同士による相互推薦システムなども備えるソーシャルネットワークサービスだ。

リーズンホワイ 代表取締役社長/CEO 塩飽哲生氏
リーズンホワイ 代表取締役社長/CEO 塩飽哲生氏
[画像のクリックで拡大表示]

 代表取締役社長/CEOの塩飽哲生氏は、Whytlinkの特徴として「登録した医師が所属や専門性を簡単に公開できること」や「紹介先の専門医や仲間のドクターを約21万人の独自データベースから検索できること」、「医師同士が互いのスキルや専門性を推薦できること」などを紹介。さらに、医師が登録するメリットとしては「信頼性の向上」「紹介による増患」「臨床医・研究者としての充実度UP」「専門性の向上」という4つを挙げた。

 このような機能を備えるWhytlinkに、今回新たに追加されたのが、自身の病院で治療が困難になった場合に、患者の受け入れが可能な他の病院をよりスムーズに探せる機能だ。これは「Whytlinkが持つ医師限定のセキュアなネットワークを活用し、同時に複数の病院と連絡を取り合うことで、受け入れ先を最短の所要時間で探せる」(塩飽氏)というもの。現状ではひとつの病院の受け入れ判断に約10分かかり、実際に受け入れ先が確定するまでには30~40分かかるのが一般的だが、この機能を使うことで1回分の10分で確定できるようになるわけだ。これにより、「患者のアウトカムも結果として改善される」(塩飽氏)。

 リーズンホワイでは今後、製薬メーカー向けの戦略ツール「WhytPlot」や患者向けの新サービス「FindMe」をリリースする予定で、Whytlinkを中心として事業を展開していく計画。専門医と患者とのマッチングが上手くいっていない現状に、「医療×ITで患者と専門医をつなぎ、人類の寿命を1秒延ばすことに取り組む」(塩飽氏)と語った。