声は「心のプリンター」

 RGBYの4色で表現される感情は、言葉として意図的(随意的)に生成される「建前」でもある。例えば、人は辛いから「辛い」と言うだけでなく、本当は辛いのに「楽しい」と言うこともできる。

 これに対し、情動が自然(不随意)に出てしまうのが「本音」だ。本音は声帯の働きに表れやすく、例えば緊張で声が固まったり、震えたりするといった形で表れる。分かりやすく言えば、「興奮」の度合いが表れる。

 発話者が自らコントロールできる「建前」とコントロールできない「本音」の両方を含む。この点で、声は人間の「心のプリンター」(光吉氏)なのだ。