高エネルギーの食事が必要

J-BREATH 理事長の遠山和子氏
J-BREATH 理事長の遠山和子氏
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 COPDは、主にタバコが原因で引き起こされる呼吸器疾患。重症化すると、自力での呼吸が困難になるなどQOLが著しく低下する。国内の潜在患者数は500万人以上と推定されており、高齢化に伴い、患者数や死亡者数のさらなる増加が懸念されているという。

 患者は、肺機能の低下で呼吸時のエネルギー消費量が多くなり、体重が減少しがちとなり呼吸不全の悪化を招くことがある。このため、より多くのエネルギー摂取が必要であるにもかかわらず、食事の際の息苦しさなどで十分な栄養を確保できていない現状がある。

 そこで今回、患者が無理なくエネルギーを摂取できる工夫を盛り込んだレシピを開発した。レシピは、COPDの栄養食事療法の第一人者である駒沢女子大学 人間健康学部健康栄養学科 教授の田中弥生氏が中心となり作成し、東京女子医科大学八千代医療センター 内科 部長、呼吸器内科 教授の桂秀樹氏が監修した。

東京女子医科大学八千代医療センター 内科 部長、呼吸器内科 教授の桂秀樹氏
東京女子医科大学八千代医療センター 内科 部長、呼吸器内科 教授の桂秀樹氏
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駒沢女子大学 人間健康学部健康栄養学科 教授の田中弥生氏
駒沢女子大学 人間健康学部健康栄養学科 教授の田中弥生氏
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