財布とスマートフォンさえ持っていれば、大丈夫――。そんな風にスマートフォンに絶大な信頼を寄せるようになったのはいつからだろう。事実、続々と追加される機能は私たちの生活をより豊かなものへと変えている。

 その有用性を高齢者に対しても検証した例がある。カルチュア・コンビニエンス・クラブのグループ会社であるふるさとスマホは、高齢化率40%超えの群馬県下仁田町青倉地区を舞台に2016年3月26日~6月30日に実証実験を行った。

実証実験で使用したアプリ画面イメージ
実証実験で使用したアプリ画面イメージ
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 実証実験では、カルチュア・コンビニエンス・クラブのグループ会社が提供するスマートフォン「TONE」を青倉地区に住む65歳以上の町民に配布。役場が提供する災害時の緊急情報配信や緊急時の安否確認、健康管理アプリ「ライフログ」を使った健康促進の3つの機能について有用性を検証した。