従来とは「異なる軸」で研究

 研究では、ジェイアイエヌの販売店でのJINS MEMEの貸し出しも行い、JINS MEME購入者以外も参加できるようにする。まずは「100人規模でデータを集めたい。いずれ数千人規模にまで拡大できれば、遺伝子情報との相関を調べるといった研究も行えるのではないか」(井上氏)。

新たな切り口で研究
新たな切り口で研究
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 ジェイアイエヌはかねて、JINS MEMEを活用した臨床研究をいくつかのテーマで進めてきた。ロコモティブシンドローム対策に向けた研究や、認知症対策に向けた研究だ。前者では、慶応義塾大学のスポーツ医学分野の研究者などと共同で、ランナーの膝のけが防止のためのデータを収集。後者では、眼の動きや歩行時の重心バランスと、認知機能の関係に着目した研究を進めている。

 これらは、「身体」と「活動の量」に着目しメタボリックシンドローム対策につなげるという従来型の研究とは異なる「軸」に着目したもの。ロコモティブシンドローム対策に向けた研究は「身体」と「活動の質」を対象とし、認知症対策に向けた研究は「心」と「活動の量」を対象とする。そして今回の研究は、精神疾患対策に向けて「心」と「活動の質」を対象に実施するものだ。