假屋崎氏、華道家ならではの悩みとは…

假屋崎氏による生け花のパフォーマンスも
假屋崎氏による生け花のパフォーマンスも
[画像のクリックで拡大表示]

 ユーザーの立場から登壇したのが華道家の假屋崎省吾氏と、1型糖尿病患者・家族の支援団体である日本IDDMネットワーク 専務理事の大村詠一氏である。

 假屋崎氏は14~15年前、仕事の過労やストレスなどから2型糖尿病を発症した。採血を伴う血糖測定は大きな苦痛で「よほど忍耐の強い人でないと続けられないと感じた」(假屋崎氏)。生け花は手先に微妙な感覚が求められるため、「指先から採血するとそれが気になって影響がでる」(同氏)のだという。

 FreeStyle リブレでは、まったく痛みを感じず、シャワーを浴びたりしても測定に影響がないことに驚いたと話す。1日に10回以上測定しているといい、「こんなにすごいものをよく作ってもらえたと思う。日々の生活の中で感じる安心感が強くなった」(假屋崎氏)とした。

 一方の大村氏は、エアロビック競技の元日本代表選手。8歳で1型糖尿病を発症し、以来24年間治療を続けている。「指先穿刺に使う針は太く、血糖測定はインスリン注射以上に嫌だった」(大村氏)。

登壇した大村氏
登壇した大村氏
[画像のクリックで拡大表示]

 同氏はFreeStyle リブレに保険が適用される前から、自己負担で利用してきた。血糖値に応じてインスリン注射のタイミングや量を変えられるようになるなど、治療に大きな効果があったという。患者・家族支援団体の理事として、FreeStyle リブレの保険適用に対する要望書を厚生労働省に提出する活動にも携わった。

 エアロビック競技の現役時代、良いパフォーマンスを出すために血糖コントロールに非常に苦労したと大村氏は振り返る。FreeStyle リブレの登場を「なぜ僕の現役時代に間に合わせてくれなかったのか、残念に思う」と語って笑顔を見せた。

■変更履歴
1ページ目と2ページ目におけるアボット ジャパンの安藤氏の発言に一部加筆しました。