登壇した山口氏
登壇した山口氏
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 「予防医療の前段階として『予測医療』がある。今回のプロジェクトではその研究と実践を同時に進めたい」――。

 遺伝子(ゲノム)解析結果と臨床データ。従来は別個に扱われてきた2種類の“医療ビッグデータ”を突き合わせて解析することで、予測の領域にまで踏み込んだ“個の医療”を実現する。そんなプロジェクトが静岡県を舞台に進行中だ。2014年初頭から静岡がんセンターが主導している臨床研究「プロジェクトHOPE(High-tech Omics-based Patient Evaluation)」である(関連記事)。

 2015年9月8日に東京都内で開かれた「静岡がん会議 サテライトフォーラム」には、静岡がんセンター総長の山口健氏が登壇。「がんゲノム医療の臨床応用と研究開発」と題し、プロジェクトHOPEの進捗を語った。