「安心・安全・健康のテーマパークへと進化する」――。ここにきて、そんな将来ビジョンを打ち出した保険会社がある。損保ジャパン日本興亜ホールディングス(SOMPOホールディングス)だ。各事業・サービスを魅力ある“アトラクション”へ進化させるとともに、デジタル技術を活用し顧客との接点を拡充するという。これを通じ、顧客のライフステージや日常生活において、安心・安全・健康を総合的にサポートすることを狙う。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険の岩井氏
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険の岩井氏
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 こうした方針のもと、同社グループの中核保険会社である損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険は2016年9月、顧客の「健康増進を応援する企業になる」ことを掲げた健康サービスブランド「Linkx(リンククロス)」を立ち上げる。健康を軸とした「革新的な商品や、アプリを中心とした健康関連サービスを展開するブランド」との位置付けだ。まずはアプリを中心とした健康関連サービスの提供を、2016年中にも始める。

 同社はこの分野で多くの企業と、商品やサービスを共同開発していく。例えば米Fitbit社とは、保険加入者の健康増進支援へのウエアラブル端末活用に関して連携(関連記事)。ディー・エヌ・エーと住友商事の合弁会社であるDeSCヘルスケアとは、健保組合加入者向けの健康管理サービスをベースとしたデジタルヘルス基盤や連携アプリを開発する。

 健康サービスブランドの立ち上げ、そしてデジタルヘルスへの注力にはどのような狙いがあるのか。損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険 事業企画部 課長の岩井克晃氏に聞いた。同氏は2016年9月14日開催の「医療ビッグデータ・サミット2016秋」(主催:日経デジタルヘルス)に登壇し、「保険ビジネスをビッグデータで変革する」と題して講演する。

(聞き手は大下 淳一=日経デジタルヘルス)