リハビリ訓練記録のシステム化が端緒

 小松島病院のリハビリテーション部でシステム化を開始したのは、リハビリテーション診療報酬点数が大幅に改定された2002年に遡る。1単位20分の評価、1日4単位(条件により6単位まで:当時)の個別療法を中心とした評価や病棟における訓練重視(ADL加算導入)などが導入され、リハビリ訓練記録が紙の帳票管理では困難になったためだ。「当初、介護保険ソフトなどを開発している地元企業に発注したところ、FileMakerで開発されたシステムが導入されました。翌年には病院の業務拡張に伴い、リハビリ訓練記録の拡充が必要になりましたが、その企業にノウハウを教えてもらい、自分たちで開発することにしました」(同氏)と当時を振り返る。

 開発は東田氏ともう1人の理学療法士が担当した。現在では入院、通所、訪問、外来リハビリ関係を中心に、関連する入退院管理や病棟患者スケジュール、MRI所見、人間ドックなどにも対応した病院全体の情報管理システムへと拡張している。詳細メニューまで含めるとFileMakerプラットフォーム上で160近いカスタムアプリケーションが稼働している。

病院情報管理システムのメインメニューとサブメニューの1つ
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病院情報管理システムのメインメニューとサブメニューの1つ
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