健康的な食事を提供する「タニタ食堂」を手掛けるタニタが、新業態となる「タニタカフェ」を展開する。2018年3月23日にニュウマン新宿店(東京都)内にテイクアウト専門のパイロットショップをオープンし、同年5月下旬に東京・JR有楽町駅構内に「タニタカフェ有楽町店」をオープンする。

「タニタカフェ有楽町店」のイメージ(画像提供:タニタ)
「タニタカフェ有楽町店」のイメージ(画像提供:タニタ)
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 タニタ食堂では体の健康を意識したメニューを提供しているのに対し、タニタカフェが重視するのは心の健康である。カロリーや塩分にとらわれずに、おいしさや楽しさを追求することで「心を元気にしたい」とタニタ 代表取締役 社長の谷田千里氏は話す。健康意識がそれほど高くない人まで、顧客層の裾野を広げることも狙う。

コラボレーション商品
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カフェで提供する「有機野菜のもち麦サラダボウル」。楽天が運営する農業サービス「Rakuten Ragri」に提供する有機野菜を使用している(画像提供:タニタ)
カフェで提供する「有機野菜のもち麦サラダボウル」。楽天が運営する農業サービス「Rakuten Ragri」に提供する有機野菜を使用している(画像提供:タニタ)
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ポイントカードとして使用する活動量計
ポイントカードとして使用する活動量計
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 タニタは今後、今回のカフェとは別に、心の状態を可視化できるツールの開発にも取り組んでいきたいとしている。同社はかねて睡眠計を手掛けており、「心の状態が睡眠の質に関係することが分かっている」(谷田氏)といい、こうした知見を活用していきたい考えだ。

 体の健康もおざなりにするわけではない。タニタカフェ有楽町店では、専用の活動量計をポイントカードとして使用する。来店回数と日々の歩数がポイントとして加算され、タニタの健康商品と交換することができるという。