どんな“野菜”が育つのか

 現在、支援企業の募集と選定を進めており、2016年3月をめどに複数社の支援プログラムを始動させる。各プログラムの進捗は「3~6カ月ごとに振り返る体制としたい」(福島氏)。ウェブサイトを通じた情報発信や、学生向けのハッカソンイベントも予定している。

 「テクノロジーの進化と、国を挙げてのヘルスケア推進という環境変化。この両輪によって“動かなければ”という思いと“動ける”という思いがそろったのが今の状況」。樋渡氏はこう話す。ヘルステックプログラムは製薬企業がこの機を捉え、ヘルスケアベンチャーとともに未来を描こうとする取り組みだ。ここから生まれる土壌に「どんな野菜が育つかは、我々にも分からない」(同氏)。