ネクストエナジー・アンド・リソースの伊藤敦社長(出所:日経BP)
ネクストエナジー・アンド・リソースの伊藤敦社長(出所:日経BP)

 ネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ケ根市)は、固定価格買取制度(FIT)開始前から太陽光発電システムの販売などに取り組んできた。中古パネル販売やオフグリッドシステムなど独自の発想で新たな太陽光関連ビジネスを切り開いてきた。FITを追い風に太陽光パネルや架台など部材販売から、O&Mやアセットマネジメントなど幅広く展開し、成長している。伊藤敦社長に太陽光発電市場の今後の動向などに関して聞いた。

――固定価格買取制度(FIT)の買取価格が20円台/kWhに下り、もはや「太陽光ブーム」は終わった、との声もあります。太陽光発電市場の今後をどう見ていますか。

伊藤 そうした悲観的な見方は、大きく2つの視点で、太陽光発電を巡る大きな流れを見誤っていると思います。1つは、国際的に温暖化対策が強化される中で、太陽光の位置づけはますます重要になっていくこと。そして、もう1つが、国内でインフラファンド市場が動き出し、ようやく個人が太陽光に投資できるようになったことです。