その後、PCSの納入を待ち、まずソーラーフロンティア製パネルを導入した1MWの発電所が使用前自己確認の審査完了を受け、2017年3月に売電を開始した。続いて、インリー製パネルが並ぶ1.35MWのメガソーラーが、2017年6月に再連系できた(図15)。
1MWの発電所の方が早く連系できたのは、浸水や水没した設備が比較的、少なかったためとしている。
被災から復旧するまで、要した費用は約5億円に上るという。同規模のメガソーラーの新設に要する額に近い。
この額は、当然ながら、損害保険で賄える額を上回っているという。
しかも、ティー・ワイの場合、撤去から施工まで、基本的に自社グループ内で完結できる。それぞれを外部に委託する一般的な発電事業者の場合、より多額の費用を要し、かつ、復旧までの期間が長くなることが想定される。
損害保険については、「地震をはじめ、あらゆる災害を想定したフルパッケージ型に加入していた」という。今回は、水害による被災で対象となった。