屋根が損壊しても、しっかり固定されていたパネル
これらのメガソーラーは、益城町と言っても、震度7の地震の震源とされる場所からは、比較的離れた位置にあるという。震源が浅いことが影響してか、震源からの距離で被害に大きな差が生じているとのことだった。
震度7の震源に近い方向に向かっていくと、益城町下小谷、小谷、上陳といった住宅の多い地域に入る。瓦屋根の損壊による雨漏りを防ぐため、ブルーシートを被せた屋根が多くなり、建物自体が崩壊している住宅などが目立ってくる(図4)。
竹林となっている丘が、土砂崩れを起こしている場所も少なくなかった。竹の根は、地中で横方向に広がるため、平地の竹林は、地割れに強いと言われることもある。だが、傾斜地に竹が密集している林では、地中深くで土を抑える役割が不足し、大雨などの際に、土砂崩れなどが起きやすい恐れも指摘されている。