敷地北側に風況観測タワー
加えて、サイトの北側端には、空を突き刺すような高いポールが立っている。これは風況観測用のタワーで、数十m上空の風速を観測している。
実は、東光電気工事では、「いいたてまでいな太陽光発電所」の西サイト内で風力発電設備を設置する計画を進めている。2018年度には着工し、同年12月に運転を開始する予定だ。風況観測タワーは、そのために2016年8月に設置したものだ(図4)。
「いいたてまでいな太陽光発電所」に認められた10MWの連系枠を活用し、6.4MWの風力発電設備を設置する。太陽光がフルに発電していない時間に風力発電の電力を送電し、売電量を増やすのが目的だ。既存の太陽光発電の連系枠を活用して他の再エネ電力を連系するケースは、国内初になるという。
これまで国内には、メガソーラーと風力発電設備を併設しているケースはあった。愛知県田原市にある「たはら・ソーラーウインド発電所」(太陽光・50MW、風力6MW)が代表例だ(図5)。ただ、同発電所の場合、太陽光と風力の連系点は1つだが、連系枠は別々に確保しており、仮に両方がフルに発電しても、すべて送電して売電できる。(関連記事)