元牧草地に3サイト合計10MW

 同発電所は、全体で連系出力10MWに達するが、太陽光パネルは、それぞれ1km程度離れた3つのサイトに分けて設置した。出力6MWの西サイト、2.5MWの東サイト、1.5MWの北サイトだ。3サイトは、延べ6kmほどの22kVの自営送電線によって接続し、東北電力の送電線へ連系する。送電線は村道の下に地中埋設した。

 東光電気工事がEPC(設計・調達・施工)サービスとO&M(運営・保守)を担当し、太陽光パネルは三菱電機製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製、架台は愛知金属工業製を採用した。

 建設地は、もともと村所有の牧草地だったものの長年、使われず荒地になっていた。大規模な造成はせず、土地なりに太陽光パネルを設置した。

 面積と出力規模で最大となる西サイトには、見学者の積極的な受け入れを想定し、鉄骨製の展望台を建てた(図2)。10m程度の最上階に上がると、緩やかな南向き斜面に並べられた太陽光パネル・約2万3000枚(合計容量6MW)を一望できる(図3)。

図2●西サイトの展望台とTMEIC製PCS
図2●西サイトの展望台とTMEIC製PCS
(出所:日経BP)
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図3●展望台から見た西サイトの北側
図3●展望台から見た西サイトの北側
(出所:日経BP)
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