宮城県黒川郡大和町(たいわちょう)の山あいに、太陽光パネル出力が約28.19MW、パワーコンディショナー(PCS)出力が26.25MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「宮城 · 黒川メガソーラー発電所」が、2018年6月に商業運転を開始した(図1)。

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図1●太陽光パネル出力が約28.19MWの宮城 · 黒川メガソーラー発電所
図1●太陽光パネル出力が約28.19MWの宮城 · 黒川メガソーラー発電所
宮城県黒川郡大和町の山あいにある。北には「七ツ森」と呼ばれる7つの山(上)、南東には工業団地もみえる(下)(出所:日経BP)
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 大和町は県中央に位置し、広い町域を持つ。メガソーラーが立地するのは、同町の南端付近で、「大和町テクノヒルズ」と呼ばれる工業団地に近い。東京エレクトロン宮城が半導体製造装置を製造する工場などが間近に見える。

 このメガソーラーは、京セラソーラーコーポレーション(京都市)がEPC(設計・調達・施工)とO&M(運用・保守)サービスを担当している。

 坪井工業(東京都中央区)が所有している土地に立地し、京セラTCLソーラー(東京都千代田区)が発電事業者となる。同社と坪井工業が共同で企画 · 開発した。

 発電事業者の京セラTCLソーラーは、東京センチュリーが81%、京セラが19%を出資している太陽光発電所の開発・運営事業者である。2012年8月に設立され、これまで67カ所・合計出力約258.1MWの太陽光発電所を稼働させている。

 今回の宮城 · 黒川メガソーラーは、その中で2番目に大きい規模となる。最大規模は、鳥取県米子市で2018年4月に稼働した出力約29MWの案件になる(関連ニュース)。